今回は東京ディズニーシーの絶叫系アトラクション レイジングスピリッツの克服法をご紹介します。
レイジングスピリッツは東京ディズニーリゾートで唯一360度回転があるアトラクションとして知られています。
加えて大きな落下が3回あり、絶叫系が苦手な人からするとかなりハードルの高い内容となっています。
一般的にはタワー・オブ・テラーやセンター・オブ・ジ・アースの方が怖いと言われていますが、私個人としては東京ディズニーリゾートの中で最も怖いアトラクションだと思っています…。
そんな私が試行錯誤してなるべく恐怖を感じずに乗れる方法を習得しましたので、今回は皆さんにお伝えしたいと思います。
「乗ってみたいけど勇気が出ない」
「360度ループってどんな感じ?」
「乗りたくないけど友達に誘われている」
とお悩みの方に読んでいただきたいです。
レイジングスピリッツは、東京ディズニーシー開業後初めての追加アトラクションとして2005年にグランドオープンしました。
ディズニーランド・パリのアトラクション「インディ・ジョーンズと危機の魔宮」がベースになっていますが、当時の東京ディズニーシーには既に「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタル・スカルの魔宮」があったため、アトラクションのモチーフは変えずに独自のストーリーが付け加えられました。
アトラクションの目玉は何といっても360度ループ。
そのスリルを求め、連日多くの人々が賑わいを見せています。
まずはアトラクションのストーリーからかんたんにお話していきます。
舞台は古代中央アメリカのとあるジャングル。
この場所にはかつて神々を祀る祭祀場があり、火の神イクチュラコアトルと水の神アクトゥリクトゥリが祀られていました。
この神々は非常に気性が荒く、人々が儀式を怠ると火山が噴火したり水害に襲われたりしました。
そしてこの二柱の神にはある掟がありました。
それは、決して向かい合わせにしてはいけないということ…。
その後文明が失われ、遺跡となったこの場所に遺跡発掘チームがやってきました。
そして残された文書や資料を元に発掘・復旧作業を始めます。
しかし、掟を知らなかった彼らは火の神と水の神を向かい合わせで立たせてしまったのです。
その瞬間神々は激昂し、辺りはみるみるうちに超常現象に包まれていきます。
火の神からは炎が燃え上がり、水の神からは大量の水が噴き出しました。
さらに神々の怒りはホッパーカー(トロッコ)のレールにまで及び、レールが360度捻じ曲げられてしまったのです。
それから再び長い時を経て、この遺跡を見学できるツアーが開催される運びとなりました。
果たして、ゲストは無事に帰ってくることはできるのでしょうか?
こちらはアトラクションの入り口向かって左側にある遺跡の石段です。
ここでは大量の水が流れ出る中で炎が燃えているという摩訶不思議な現象を見ることができます。
単なるジェットコースターかと思いきや、ちゃんとバックグラウンドストーリーがあるところがディズニーの魅力のひとつですね。
さて、そんなレイジングスピリッツの基本データはこちらです。
所要時間:約1分30秒
定員:12人
利用制限:117cm以上 及び 身長195cm以下
最高速度:60km/h
シングルライダー:あり
ライドショット:なし
乗車時間は1分30秒とかなり短めな上、序盤の約30秒はレールをゆっくりと上昇していくため、体感では1分くらいでしょう。
また、怖いポイントは落下3回+360度ループの4箇所のみです。
絶叫系が苦手な方でも特徴を理解していれば怖がらずに乗ることができますし、何よりもあっという間に終わります!
身長制限は117cmですので、お子様は小学校1、2年生くらいから乗ることができるでしょう。
屋外のアトラクションでレールも見えますし、絶叫系が好きなお子様であれば問題なく乗れると思います。
また、シングルライダーも対応していますので、こちらもご活用くださいね。
レイジングスピリッツは大きな荷物の持ち込みができません。
大きな荷物がある場合はアトラクション出口付近にある専用コインロッカーを利用しましょう。
使用時に100円かかりますが、3時間以内であれば返却されるシステムです。
先にお伝えした通り、レイジングスピリッツはやや大きめの落下が3回あります。
垂直落下2回+旋回しながらの落下1回で、垂直落下→垂直落下→左旋回落下→360度ループという流れになります。
「360度ループだけでなく落下もあるのか…」と不安になる方もいらっしゃると思いますが、実はレイジングスピリッツの落下は一般的に言えば規模はあまり大きくありません。
東京ディズニーランドのビッグ・サンダー・マウンテンと同じくらいなので、ビッグ・サンダー・マウンテンに問題なく乗れるという方はあまり心配しなくても大丈夫でしょう。
ビッグ・サンダー・マウンテンを短くして、代わりに360度回転を付け足したようなイメージです。
しかし、例外もあります。
私はビッグ・サンダー・マウンテンは大好きですが、レイジングスピリッツはとても苦手でした。
初めて乗車したのはハタチでしたが、あまりの怖さに泣きました…(笑)
私が苦手なのは、旋回せずに真っ直ぐ落ちること。
旋回しながら落下するビッグ・サンダー・マウンテンは得意ですが、垂直落下が2回あるレイジングスピリッツはどうにも苦手意識が拭えませんでした。
私と同じように、真っ直ぐな落下が苦手な方は少し怖いかもしれません。
落下の規模はこんな感じです。
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮 < < < <レイジングスピリッツ < < <センター・オブ・ジ・アース
ですが、私は一瞬耐えれば終わりのセンター・オブ・ジ・アースよりレイジング・スピリッツの方が怖いです。
私の感覚は一般的ではないのかもしれませんね(笑)
ここまで読んで「落下に関しては大丈夫そう」という方は後半の360度ループ編に飛んでくださいね。
レイジングスピリッツの安全バーは頭上から下ろし、肩とお腹を固定するU字型です。
手すりは安全バーの肩付近についています。
ただ掴むだけでなく、腕から指先にかけて力を入れるようにしっかりと掴みましょう。
私は普段ジェットコースターに乗る際は腕を伸ばして手すりと肩で突っ張る形で乗っているのですが、レイジングスピリッツは安全バーがU字型のためその方法が使えません。
しかし形は違えど、浮遊感を減らすためには手すりを掴むことが大切です。
浮遊感はライドと身体の間に空間ができることで感じやすくなるため、腕からしっかり固定して身体を固定しましょう。
可能な方は肩から力を入れるとより効果的です。
浮遊感を減らすために私が最も効果的だと思っているのが、足とお腹に力を入れることです。
落下に差し掛かるタイミングで足とお腹にグッと力を入れることで、浮遊感を最大限まで減らすことができます。
まず足を地面と手すり側の壁に斜めに置く形で指先に力を入れます。
姿勢を正した状態で壁まで足が届かなくても、お尻を前に出せば足が届く方はお尻を少し前側に出して座ってみましょう。
そして背中上部を思いっきり背もたれの方に力をかけて密着させます。
この状態で落下する瞬間にお腹に力を入れると、浮遊感を極限まで減らすことができます。
しかし、腹筋がほぼ全くない方は浮遊感を感じやすい傾向にありますのでご注意くださいませ。
初めて乗車する方は落下のタイミングがわかなくて不安だという方もいらっしゃると思いますが、レイジングスピリッツは屋外アトラクションのため、レールを目視することができるので安心です。
とはいえライドは6列あるため、最後尾付近はレールが多少見えにくいです。
不安な方は一番前の席に乗せてもらうと安心でしょう。
※後述します。
ここまで準備したらあとは落ちるだけです。
落下時は思いっきり叫びましょう。
怖くて落下のタイミングで目を瞑ってしまったり、声を出さずに縮こまってしまう方もいらっしゃると思いますが、はっきり言ってこれらは全くの逆効果です。
怖かったらためらわずに叫びましょう。
叫ぶことで緊張がほぐれますし、自然とお腹に力が入ります。
落下はほんの2、3秒です。
叫んでいるうちに落下は終わってしまっているはずです。
こちらはタワー・オブ・テラーの克服方法の応用になります。
詳しくは以下の記事でご紹介していますが、タワー・オブ・テラーは乗車中に上を向いていると全く怖くありません。
この大発見に感動した私は、レイジングスピリッツにも応用できないかと試してみたところ、ばっちり効果がありました。
タワテラと違うところは真上でなく斜め上あたりを見ること。
なぜ真上でないのかというと、真上を見てしまうとレールが見えないからです。
ずっと真上を向いていると、落下のタイミングが読めずに突然落下することになってしまいますので、②や③の対策をせずに落下してしまう恐れがあります。
はじめは正面を向いていて、落下ポイントが見えたら上の方を見るといいでしょう。
これだけでかなり効果があります!
落下タイミングを把握しつつ浮遊感を減らすために私がちょうどいいと感じたのが、「やや上を見る」という対策でした。
上を見るというのはあまり聞いたことがないという方が多いのではないでしょうか。
効果抜群ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
実は、レイジングスピリッツは座席の指定ができることをご存知でしょうか。
乗り場で人数を聞かれる際に希望を言えば、好きな列に乗車することが可能です。
どうしても怖いという方は、1列目に乗せてもらいましょう。
※場合によっては次のライドに回されたり、希望が通らなかったりする可能性があります。
ジェットコースターは、一般的に後ろの座席の方が怖いと言われています。
特にレイジングスピリッツのように前後に長いジェットコースターは、前方の車両に引っ張られる形で落下に突入するため、最後尾の座席は引きずり込まれ感や浮遊感が最大になります。
私は最前列も最後尾も乗車したことがありますが、体感スピードや重力が全く違います。
最後尾は本当に怖いです…。
「初めての乗車で落下タイミングが見えないと不安」
「とにかく怖いのでなるべく怖くない席に乗りたい」
という方は、ぜひキャストさんに相談してみてはいかがでしょうか。
「一番前の席に乗りたいです」と申告するだけなので、どうしても怖いという方は相談してみるといいでしょう。
「いやいや、落下よりも360度ループの方が不安だよ」という方が多いのではないでしょうか。
ここからは360度ループの怖さを低減する方法をご紹介します。
しかしその前に、絶叫系が苦手だった私から一言。
360度ループは想像ほど怖くない!です。
見た目のインパクトから恐怖心を煽られますが、私の周りでも乗ってみると意外と怖くなかったという方がほどんどです。
ジェットコースターにありがちな浮遊感もありませんし、回転は3秒ほどであっという間に終わってしまいます。
回転中は遠心力の影響を受けるので身体全体がぐっと後ろに押し付けられるような感じがしますが、恐怖とは程遠い感覚です。
それでも怖いという方向けに、恐怖心を和らげる方法をご紹介していきます。
レイジングスピリッツでは、「必ず頭を後ろにつけてください」というアナウンスがQライン(アトラクションの並び列のこと)や序盤の上昇中にしつこく流れます。
実はこれはとても大事なことで、克服したい方だけでなく、絶叫系が得意で楽しく乗れる方にも必ず守っていただきたい事項です。
では、もし頭をつけなかったらどうなってしまうのでしょうか。
回転中に頭を離してしまうと、遠心力で頭がガクッと下を向いたまま戻らなくなってしまいます。
もちろん回転が終われば頭を動かせますが、首に負荷がかかることによってむち打ちになってしまう可能性があります。
恐ろしいですね…。
私は試したことがありませんが、360度ループ中はかなり強い遠心力がかかりますので、頭を離すとかなり危険であることは想像に固くありません。
楽しいはずのディズニーで怪我をしないためにも、頭は必ず後ろにつけてくださいね。
頭を後ろにしっかりとつけることで身体の軸が安定し振り回される感覚が減るので、特に怖いという方は絶対に頭を離さないでください。
頭をつけたら正面を向くことも忘れずに。
下を向いてしまうと遠心力がかかりやすくなってしまうので要注意です。
レイジングスピリッツの安全バーは頭上から下ろし、肩とお腹を固定するU字型です。
この安全バーの肩付近に手すりがついていますので、しっかりと掴みましょう。
360度ループは足元の荷物が落下しないようスピードを上げて回転するため、強い遠心力がかかります。
タオルをブンブンと回す様子を想像してもらえるとわかりやすいと思いますが、回転中は身体が外側(背中側)に押し付けられるような形になります。
回転中に手を離してしまうと腕が外側に投げ出されてしまうため身体が不安定になり、振り回され感を強く感じてしまいます。
①の頭と同じく、万が一手を離してしまった場合は回転が終わるまで戻すことができません。
360度ループ前にある左旋回の落下に突入したら、両手でしっかりと手すりを掴んでおきましょう。
初めて乗る方はどの程度の怖さなのかわからず不安なことと思います。
そんな方はループに差し掛かる前から思いっきり叫びましょう。
360度ループは左旋回の落下の勢いのまま突入するため、落下した直後から叫ぶといいでしょう。
360度ループはほんの3秒ほどです。
叫んでいればあっという間に終わるでしょう。
360度回転の後もホッパーカーの暴走は続きますが、旋回したりガタガタ揺れたりすることがメインで浮遊感を伴う落下は全くありません。
ループを乗り越えたらもう修羅場は終わったと思っていいでしょう。
泣くほど苦手だった私が、レイジングスピリッツに楽しく乗れるようになった克服方法のご紹介でした。
屋外アトラクションで落下やループの様子が見えることから、怖そうという印象を持つ方が多いレイジングスピリッツ。
一度乗ってみたら想像ほど怖くないかもしれませんよ。
まだ乗ったことがないという方はぜひ克服方法を参考にチャレンジしてみてくださいね。
一人でも多くの方が楽しく乗れるようになりますように。
それでは、行ってらっしゃい!