東京ディズニーリゾートには様々なテーマポートやエリアがありますが、皆さんはどこがお好きですか?
テーマポートやエリアごとにコンセプトやバックグラウンドストーリーが用意されており、街の風景やBGMなどの違いを感じるのも楽しみ方のひとつですよね。
そんな緻密に作られた東京ディスニーリゾートですが、実はテーマポートによってあいさつが違うことをご存知ですか?
今回は東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーのあいさつを一通りご紹介していきます。
テーマポートごとのあいさつを知れば、世界観をより楽しめるはず。
インパの際にぜひご活用ください!
東京ディズニーランドは7つのテーマポートがあります。
そのうちあいさつが決められているのはウエスタンランドとクリッターカントリーの2つのテーマポートと、ファンタジーランドに新しくオープンした美女と野獣エリアです。
東京ディズニーランドは東京ディズニーシーに比べて歴史背景があるエリアが少ないため、あいさつが決められているエリアも少ないのです。
それでは早速、エリアごとのあいさつについてご紹介していきます。
ウエスタンランドはアメリカ西部の開拓時代をテーマにしたエリアです。
アメリカやパリのディズニーパークでは「フロンティアランド」という名称ですが、日本ではフロンティア=開拓という言葉に馴染みがないため、ウエスタンランドと名付けられました。
ウエスタンランドのあいさつは「ハウディー」です。
「How do you do?(ごきげんよう)」を略しこの言葉が作られたとしています。
ちなみに、「How do you do?」は現在日常ではほとんど使われない死語と化しているようです。
クリッターカントリーの舞台はアメリカ河の畔にある小動物達の住む田舎です。
自然豊かで穏やかな雰囲気とのどかなカントリーミュッジックが人気のエリアです。
クリッターカントリーのあいさつは「ハウディードゥー」です。
ウエスタンランドの「ハウディー」を南部なまりにして作られました。
ウエスタンランドからクリッターカントリーへ時代が進み、また田舎特有の方言という要素が加えられ誕生したのです。
ディズニーアニメーションの世界を再現したファンタジーランド。
2020年9月28日、そんなファンタジーランドに『美女と野獣』の世界を舞台にした新エリアが新たにオープンしました。
野獣が住むお城やのどかな田舎の町並みなどが忠実に再現されており、まるで映画の中に入り込んでしまったかのような体験をすることができます。
そんな美女と野獣エリアでの挨拶は「ボンジュール」です。
美女と野獣はフランスの民話を元に作られた作品ですので、挨拶はやはりフランス語のようですね。
続いて、東京ディズニーシーのあいさつについてご紹介していきます。
東京ディズニーシーはエリアごとに時代背景が細かく作り込まれているため、東京ディズニーランドよりもあいさつが決まっているテーマポートが多いです。
東京ディズニーランドは3つだったのに対し、東京ディズニーシーはなんと5つのテーマポートであいさつが決まっています。
全て覚えられたらあいさつの達人になれるかも!?
メディテレーニアンハーバーはいわば東京ディズニーシーの玄関口。
中央に広がる大きなハーバーはディズニーシーの顔とも言えますね。
そんなメディテレーニアンハーバーの舞台は20世紀初頭の地中海に面した南ヨーロッパの港町となっています。
メディテレーニアンハーバーのあいさつはイタリア語です。
複数のあいさつが時と場合によって使い分けられています。
どれも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
中でも「チャオ」と「アリベデルチ」は、アトラクション「ヴェネツィアン・ゴンドラ」に乗るとゴンドリエの方が教えてくれます。
メディテレーニアンハーバーを散歩中にゴンドラに出会ったら、ぜひ「チャオ!」と元気にあいさつしてみましょう!
アメリカンウォーターフロントは20世紀初頭のアメリカがモデルになっています。
ここでのあいさつは英語です。
こちらもメディテレーニアンハーバーと同様、時間帯によって使い分けられています。
ロストリバーデルタはディズニーシーの奥地に広がるジャングルで、1930年代の中央アメリカを舞台にしています。
ここでのあいさつはスペイン語です。
中央アメリカが舞台になっているにも関わらずスペイン語が使われているのは、この地域はスペインに支配され植民地であった過去があるためです。
こちらもメディテレーニアンハーバー同様、かなり種類があり使い分けられています。
ロストリバーデルタでは、あいさつだけでなく建物や橋の名前にもスペイン語が多く使われています。
グリーティング施設「“サルードス・アミーゴス!”グリーティングドック」はその代表ですね。
お手洗いの男性女性表記も「Hombres」「Mujeres」とスペイン語で書かれています。
他にもスペイン語が使われている部分が数多くありますので、ロストリバーデルタに訪れた際はぜひ探してみては?
アラビアンコーストはディズニー映画『アラジン』に登場するランプの魔人ジーニーが魔法で作り上げたアラビアンナイトの世界が舞台です。
幻想的で神秘的な雰囲気はまさに外国のようです。
アラビアンコーストのあいさつはアラビア語が使われています。
アラビアンコーストでよく耳にする「サラーム」ですが、実は相手の平安を願っていますという意味が込められています。
そのため、「こんにちは」という意味で使うことも「さようなら」という意味で使うこともあります。
同じ「サラーム」でも状況に応じて「サラァーム!」「サラーム〜」のように発音のニュアンスが違うことがあるんです。
インパの際はぜひニュアンスの違いも楽しんでみてくださいね。
ミステリアスアイランドの舞台は1873年の南太平洋に浮かぶ火山島です。
ここではアトラクション海底2万マイルやセンター・オブ・ジ・アースにも登場する科学者:ネモ船長の研究の成果を垣間見ることができます。
雄大にそびえるプロメテウス火山は東京ディズニーシーのシンボル的存在ですよね。
ちょっとした豆知識ですが、通常パーク内で働く従業員のことを「キャスト」と呼びますが、ミステリアスアイランドでは「クルー」と呼ばれています。
ここで働く人たちはネモ船長の乗組員という設定のためで、ディズニーの細かいこだわりが感じられますね。
ミステリアスアイランドのあいさつはラテン語が用いられています。
「モビリス!」と言われたら「モビリ!」と返すのがミステリアスアイランドでのお決まり。
クルーを見かけたらぜひ左手を右肩に当てて「モビリス!」と声を掛けてみましょう!
このポーズはネモ船長のイニシャルでもある「N」を表しており、ネモ船長に敬意を払っているという意味を持ちます。
これらの言葉は海底2万マイルの基となったジュールベルヌの小説『海底二万里』の「モビリスインモビリ(変化を持って変化せよ)」に由来します。
ミステリアスアイランドのマンホールにも「MOBILIS IN MOBILI」という文字が刻まれていますので、ぜひ探してみてくださいね。
ミステリアスアイランドでは火山や海底など様々な未知の世界を研究しています。
変化していく環境の中で、自らも変化し柔軟に対応していくという意味を持っているのかもしれません。
東京ディズニーリゾート内のあいさつについてのご紹介でした。
あいさつ一つひとつにもしっかりと意味が込められているのがディズニーの粋なこだわりですよね。
ここでご紹介した以外にも、アトラクションによって違うあいさつを取り入れているところもあります。
例えばカリブの海賊(TDL)では「ヨーホー」、魅惑のチキルーム:“アロハ・エ・コモ・マイ!”(TDL)では「アロハ」など。
パークに訪れた際はそういった違いにも目を向けてみると、今まで以上に楽しめるかもしれませんよ。
それでは、よい旅を!