東京ディズニーシーのシンボル的存在であるプロメテウス火山。
プロメテウス火山には、さまざまなバックグラウンドストーリーが隠されています。
今回はそんなプロメテウス火山にまつわるお話の中から、ミステリアスアイランドで見られる火山に刺さった車についてご紹介していきます。
これを知れば、次回のインパが今までよりちょっと楽しくなるかもしれません。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
東京ディズニーシーの中央、ミステリアスアイランドにそびえたつプロメテウス火山。
パークのほとんどの場所から望むことができ、ディズニーシーのランドマーク的存在となっています。
ディテールまでこだわり抜かれたその姿は、思わず本物かと疑ってしまうほどですよね。
プロメテウス火山があるミステリアスアイランドの舞台は1873年の南太平洋に浮かぶ火山島です。
このエリアではアトラクション「海底2万マイル」や「センター・オブ・ジ・アース」にも登場する科学者:ネモ船長の研究成果の数々を垣間見ることができます。
ミステリアスアイランドから見るプロメテウス火山は迫力満点です。
さて、それでは本題です。
ミステリアスアイランドからプロメテウス火山を見上げると、何やら車のようなものが刺さっているのが確認できます。
初めて見る方は「なんでこんなところに車があるの!?」と驚きますよね。
もちろん、この車にもしっかりとバックグラウンドストーリーがあるのです。
車の正体は鑿岩機(さくがんき)。
岩盤に穴を開けるための機械で、「ドリリングマシーン」という名前が付けられています。
なんと、今もなお稼働中の機械なのです。
その証拠に車のタイヤが回っており、機械からはキコキコと音が聞こえます。
ドリル+マシーンという名前の通り、先端にドリルがついています。
こちらはプロメテウス火山の中にあるアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」のQラインにあるポスターです。
ドリリングマシーンの仕組みや特徴について描かれています。
特殊な二軸のドリルはどんなに硬い岩石でも削ることができるそうです。
こんなにも画期的な機械を発明したのは、一体どんな人物なのでしょうか。
ドリリングマシーンを発明したのは皆さんご存知ネモ船長。
ネモ船長はこのドリリングマシーンを使い、美しい地底世界を発見したのです。
私たちがセンター・オブ・ジ・アースで地底世界を巡る冒険に出かけられるのは、ネモ船長がドリリングマシーンを発明し、また長い時間をかけて地底世界を発掘してくれたからなのです。
実は、このドリリングマシーンをより近くで見ることができる場所があります。
それはプロメテウス火山の中、センター・オブ・ジ・アースの入り口付近。
この場所から後ろを見上げると、ドリリングマシーンを反対側から見ることができます。
ふたつのドリルで穴が開けられたことがよく分かりますね。
そしてさらに、センター・オブ・ジ・アースのQライン(待ち列)を見てみると…。
大きなふたつの丸い形が確認できます。
そう、Qラインもこのドリリングマシーンで削って作られたのです。
知らなければ見過ごしてしまうような演出ですが、裏話を知ってから行くとより世界観に入り込めます。
センター・オブ・ジ・アースに乗るときはぜひ、ドリリングマシーンやQラインの穴にも目を向けてみてくださいね。
東京ディズニーシーのプロメテウス火山に刺さっている車にまつわるお話でした。
アトラクションの誕生に大きな功績を残したこの機械。
ネモ船長の偉大さをより感じていただけたのではないでしょうか?
プロメテウス火山には他にも様々なこだわりが隠されていますので、プロップスや仕掛けに目を向けてみるのも楽しいですよ。
それでは、良い冒険を!