東京ディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」。
洋館に棲む999人の亡霊たちが1,000人目の仲間を探してゲストたちに襲いかかってくるというホラーアトラクションです。
アトラクションでは様々な姿をした亡霊に出会うことができますが、今回は中でもアトラクション終盤に登場するヒッチハイクをしている亡霊についてのバックグラウンドストーリーをご紹介していきます。
おちゃめな姿をしていますが、彼らには衝撃の過去が隠されていたのです。
これを知れば、アトラクションでの彼らの見方が変わるかもしれません。
ホーンテッドマンションは東京ディズニーランドのファンタジーランドにあるホラーアトラクションです。
不気味な雰囲気を醸し出すレンガ造りの洋館が目印です。
ホーンテッドマンションには999人の亡霊が住んでおり、1,000人目の仲間を迎え入れようとゲストを驚かせたり怖がらせたりしてきます。
ハロウィンからクリスマスの時期は「ホリデー・ナイトメアー」と名称を変え、映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をモチーフにした全く別のアトラクションとして運営されることでも有名ですね。
また、ホーンテッドマンションはアトラクションが元となり映画化されたちょっと珍しいアトラクションなんですよ。
それではここから本題に入っていきます。
これからご紹介するお話は公式から発表されているものではなく、元々はアメリカ・フロリダ州にあるマジック・キングダムのキャストが作った非公式のお話とされています。
アトラクションの終盤で登場する3人のヒッチハイカー。
名前は右からガス・グレイシー、エズラ・ドビンズ、フィニアス・クイーグです。
3人とも独特な体型をしていますよね。
彼らは3人とも精神異常者として同じ施設に収監されていました。
ガス・グレイシーは人や動物に危害を与えることで喜びを感じる異常な精神を持ち、エズラ・ドビンズは覗き見の常習犯であり、フィニアス・クイーグは薬物の違法売買を行ったために施設へ送られました。
施設で仲良くなった3人はそれぞれの体型を利用して施設の脱走を計画します。
断食をしてガリガリに痩せたエズラが鉄格子の鍵を手に入れ扉を開け、追ってきた警備員はガスが鉄球と鎖で、フィニアスが発煙筒で巻きました。
そして施設を脱走した後は強引にヒッチハイクをして逃げました。
アトラクション内で3人がヒッチハイクをしているのは、そのときの名残でもあるようです。
ガス・グレイシーは3人の中で最も身長が低く、小人のような容姿をしています。
名前からピンと来る方もいらっしゃるかもしれませんが、彼はかつてホーンテッドマンションのオーナーを務めていたジョージ・グレイシーの2番目のいとこです。
ガスは資産家の家に生まれながら、幼少の頃から異常な性格を持っていました。
人や動物に危害を与えることに喜びを感じ、飼っていたペットを殺したり、血の繋がった兄弟さえ手にかけようとしたりしていたのです。
両親はそんな彼を精神異常者の施設へ入れますが、彼は数年後に施設を脱走してしまいます。
両親はガスを恐れて逃げようと何度も引越しをしましたが、その度にガスは居場所を探し出しました。
そしてガスはついに両親を捕らえ、殺害します。
その後ガスはいとこであるジョージ・グレイシーに引き取られ、ホーンテッドマンションの一角に監禁されました。
ジョージの死後は息子のマスター・グレイシーに管理が受け継がれますが、マスターはマダム・レオタと結託してガスが館の敷地を一歩でも越えると死ぬ呪いをかけたのです。
ですがガスは館に迷い込んだ猫を井戸に溺れさせようとしていたところ、足を滑らせて自ら井戸の中に落ちて亡くなりました。
3人で施設を脱走した後エズラとフィニアスは行動を共にしていましたが、彼らはカーニバルで命を落とすことになります。
エズラはぽっちゃりした女性がタイプでした。
彼はカーニバルで見つけた好みの女性に痴漢をしようと忍び寄ったのですが、ガリガリだったエズラは女性に気づかれずに上にのしかかられ圧死してしまいました。
一方でフィニアスは薬物を使ったインチキ療法を披露している最中に瓶の蓋で口を切ってしまい、鉛中毒で亡くなってしまいました。
その後マダム・レオタは館に一人でいるガスを気の毒に思い、エズラとフィニアスの亡霊を呼び寄せ屋敷に住まわせました。
再び集結した3人は、館にやってくるゲストたちにヒッチハイクをして行き先を探しているのです。
ホーンテッドマンションに登場するヒッチハイクをしている人物についてのご紹介でした。
お茶目な見た目をしているため人気のあるキャラクターですが、こんな恐ろしい過去が隠されていると思うと見方が変わりますよね。
そして館の災難の元凶とも言えるマダム・レオタが2人を呼び寄せたとは驚きでした。
マダム・レオタにも情けの気持ちがあったのでしょうか。
ホーンテッドマンションに訪れる際はうっかりヒッチハイクされないようお気をつけくださいね。
それでは、行ってらっしゃい!