東京ディズニーリゾートはアトラクションやショー・パレードだけでなく、細かいストーリーや演出でもゲストを楽しませてくれます。
知らなければ通り過ごしてしまうようなプロップスにもストーリーがあり、楽しみが尽きませんよね。
中でも今回は、ロストリバーデルタの土地で生きたある女性の物語をご紹介していきます。
大人気アトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」とも関係がある内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ロストリバーデルタは東京ディズニーシーの奥地に広がるテーマポートです。
1930年代の中央アメリカのジャングルを舞台にしており、人気アトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」や「レイジングスピリッツ」があるエリアとしても有名です。
ロストリバーデルタは中央を流れる川「エル・リオ・ペルディード(失われた河)」を境にふたつのエリアに分けることができます。
川の手前側はにぎやかな市場エリア、奥側には遺跡発掘の様子が伺える遺跡発掘エリアが広がっています。
各エリアでは雰囲気やBGMなどが異なるため、ロストリバーデルタに訪れた際はそんな違いにも目を向けてみるとより楽しめるかもしれません。
それでは早速本題に入っていきましょう。
これは、中央アメリカで生きたある女性の物語。
現在インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮がある神殿ではその昔、生きた女性をピラミッドの頂上から落とし生贄として捧げる風習がありました。
その生贄の風習を無くそうと立ち上がった一人の男性。
女性の恋人であり、婚約者でした。
彼はとても勇敢で、恋人や他の女性たちのためにクリスタルスカルの神殿へ向かうことを決意しました。
彼女はどうにか彼を説得しようと試みましたが、男性は彼女の制止を振り切って神殿へと向かって行きました。
彼がお守りに選んだのは、彼女とお揃いの首飾りでした。
男性が神殿に入ると、クリスタルスカルは当然大激怒。
クリスタルスカルからの数々の罠を何とか交わし戦いますが、大蛇には敵いませんでした。
男性は大蛇によって襲われ、亡くなってしまいました。
彼女はお揃いの首飾りを胸に待ち続けましたが、男性の姿を見ることは二度とありませんでした…。
とても悲しいストーリーですね。
実はこちらの女性、現在もある場所でその姿を見ることができます。
それがロストリバーデルタの遺跡発掘エリアにあるレストラン「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」の入り口付近です。
ここでは遺跡や骸骨が発掘されている様子を見ることができます。
その中でも一際目立つ骸骨があります。
他の骸骨よりもひと回り小柄なことから、こちらの骸骨は女性であることが分かります。
さらに、首元を見てみると…
首飾りをつけています。
そう、こちらの骸骨が男性の帰りを待ちながら亡くなってしまった女性なのです。
ロストリバーデルタでは、生贄にされてしまった女性たちの姿を見ることができます。
まずご紹介するのはインディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮内で見られる光景についてです。
それが、アトラクションのQラインがあるこちらの場所。
通路から下を見ると、おびただしい数の骸骨が重なり合っています。
これらの骸骨は、生贄にされた女性たちです。
一体なぜこの場所に大量の骸骨があるのでしょうか。
天井を見てみると…
穴が空いています。
女性たちは、ここから落とされたのです。
では、この穴がどこに繋がっているかというと…
そう、記念撮影場所として人気のこちら。
実はこちらの場所、生贄を捧げるための祭壇だったのです。
手前の台座の上で生贄になるための儀式を行い、その後ピラミッドの頂上から落とされていたのです…。
ポートディスカバリーからロストリバーデルタに向かう際に通る橋「プエンテ・デル・リオ・ペルディード」。
こちらの橋は、ロストリバーデルタ側で階段を下りますよね。
その階段の断面を見てみると…
頭蓋骨の横顔がたくさんあります。
こちらの階段は元々は祭壇であり、生贄の頭蓋骨を並べていた場所だったのです。
階段の横幅や形からも、祭壇らしさを感じられます。
また、頭蓋骨の横顔はインディ・ジョーンズの建物内でも見ることができます。
それがQラインの中盤にあるこちらの光る円盤がある場所。
円盤を支える台座に、階段と同じ頭蓋骨の姿が描かれています。
こちらも、生贄になった人の頭蓋骨なのでしょうか…。
中々恐ろしいですね…。
ユカタン・ベースキャンプ・グリルの骸骨に隠された悲しいストーリーのご紹介でした。
ちなみに、インディ・ジョーンズの骸骨が襲ってくるシーンで女性と同じ首飾りをした骸骨がいるという話を聞きました。
私はそれっぽいのを見たものの確証が持てませんでしたが、インディ・ジョーンズに乗車する際は探してみてくださいね。
それでは、良い冒険を!